うさぎスマッシュ展


もう終わってしまいましたが、「うさぎスマッシュ展」に行ってきました。

世界の捉え方が変わってしまうような驚きの体験は、うさぎを追いかけているうちに別世界に足を踏み入れてしまった不思議の国のアリスに例えることができるでしょう。うさぎは私たちをワンダーランドへ誘い、常識的な見方や固定観念に一打(スマッシュ)を与える者の象徴です。展覧会タイトル「うさぎスマッシュ」は、そのような世界に対する別の入口への誘いを意味しています。


うさぎが好きだからという単純な理由で行ったのだけど、思いのほか楽しかった。
そしてデザインに関して色々考えさせられたし、インスパイアされた。

その中で記憶に残ったもの。


アトリエ・ワン+東京工業大学塚本研究室+ 筑波大学貝島研究室|Atelier Bow-Wow + Tokyo Tech + Tsukuba University

姫路城やポンテヴェッキオなどの歴史的建造物からヒントを得て、
地震などの災害に耐えうる都市づくりについて考えられたもの。
「お城って、丈夫だしカッコいいし、最強の建物なんじゃないか?」なんて、
見ながら、思った。


リヴィタル・コーエン&テューア・ヴァン・バーレン|Revital Cohen & Tuur Van Balen

「ライフ・サポート」という作品。実際の展示でも、この機械が置いてありました。
“ドッグレースから引退したグレイハウンドに、
人間の呼吸を補助する犬とするためのトレーニングを施し、
人工呼吸器を使う患者の「呼吸器具」として、第二のキャリアをスタートさせる”
という提案をイメージとして見せたもの。

はたして、動物は、どこまで人間にとっての”モノ”になるのだろう。
器具だったり玩具だったり実験道具だったりして、
人間側の利己的な側面を見せつけられた感じ。


マーニー・ウェーバー| Marnie Weber

「丸太婦人と汚れたうさぎ」という作品。
うさぎ大好きなんですが、このうさぎは、なんというか、不気味。
丸太には女性の仮面があって、その下に誰か人がいるという・・・。
うさぎは「犠牲と繁殖」の象徴と言われているそうで、
それって、女性の象徴?なんてうがった見方をしてしまった。

そのほかの展示も、
単なる可愛い、素敵、きれいなデザインや作品ではなく、
ドキっとさせたり、ウーンと唸るようなもの、不快なものもあった。
でもそれらすべてに共通するのは、

それに気づかせる

ということだった。

それって、デザインという仕事において、
一番大きな役割ではないかと思う。

今自分が手掛けてる作品のデザインも、
誰かの心にフックかけられてるかと問いながら、展示会場を歩いた。





スプツニ子!《ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩》

大好きなスプツニ子!さんの展示は、やはり会場でも一番人気。
女の子パワーがさく裂で、これ見られただけでも元気がでました。

余談ですが、会場に来ていたお客の七割が、
ものすごくお洒落さんたちばかりでビックリ。
デザイン関係の学生や仕事の人たちが多かったからかしらん。
パリコレの会場外にいるオサレカップル、みたいなのがたくさんいて、
目の保養すぎて嬉しかったです。

デザインの力って、まだまだ果てしないパンチ力があるんだな。
この展示で、たくさんスマッシュされてきました。

自分はこれから、どんなスマッシュを、打てる?


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