たくさんの人と手をつなぐことは









“朝日のような夕日をつれて 僕は立ち続ける”



第三舞台の「朝日のような夕日をつれて」の台詞。


舞台上に、スーツ姿の男性5人が立ち、この台詞を群唱します。
何度も上演されていて、
私が見た舞台は、筧さんや勝村さんが出ていらしゃったと記憶していますが、
かなり前なので定かではなく・・・(汗

ただ、鳥肌モンのカッコよさだったことは、ハッキリと覚えています。

“一人ではさびしいから
 一人では耐えられないから
 一人であることを認め合うことは
 たくさんの人と手をつなぐことだから
 たくさんの人と手をつなぐことは
 とても悲しいことだから”

この台詞を聞いた時は、ふむふむと子供なりに分かった気がしていたけれど、
大人になって、「あ、何にも分かってなかったんだな」ってことが分かりました。


“たくさんの人と手をつなぐことは とても悲しいことだから”

若造の時は、ここが全くわからなかった。
でも大人になったら、少しだけ、分かるような気になっています。

たくさんの人と手をつなげばつなぐほど、
人はどこまでいっても独りだと知ります。

どんなに近づいても、どんなに愛し合っても、相手と融合されることはない。
相手は自分ではなく、
自分は相手ではなく、
それでも相手を誰よりも理解したい。
でもわからない。
だって自分は相手ではないから。

それでも、どうしても手をつなぎたいんですね、
私たちという存在は。

哀しくて、愛しい。
私たちという存在は。


“朝日のような夕日をつれて
 冬空の流星のように
 ぼくは ひとり”


私はこの最後の台詞を、
とても素敵だと思っています。




Comments

  1. 前回といい、今回といい、最近キてますね!
    糸井さんの「Only is not lonely.」という言葉がぱっと浮かびました。
    写真もいいですね〜。朝日のような夕日の色。このためにとったのですか?それともこの写真を見てこの内容を思いついたのですか?

    「哀しくて、愛しい。」
    「かなしい」にこっちの文字を使ったのが鳥肌モノですね。
    どっちも「あい」!

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    1. おおっ、キてますか!嬉しいです!!
      この写真を見たときに、朝日のような夕日、という言葉が出てきて、
      そこから文章を組み立てていった、って感じですね・・・。

      確か、古文の授業で、「愛し」と書いて、かなし、と読むと教えてもらって、
      「哀」と「愛」は同じなのかな、実は、と思ったことがありました。
      でも、どっちも「あい」だってことは、Makotoさんに教えていただかなかったら、気づきませんでした(爆

      Makotoさんの文章は、バランスがよくて、とても洗練されてますよねー。
      シンプルな言葉でありながら、親しみやすい文章。
      だからすとんと心に入ってくる。まさに糸井さんのような感じ。

      センスなんだろうなあ・・・。うらやましい・・・。

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    2. せ、洗練されてるなんて言われたことなーい!笑 チョーうれしいけど♪
      僕は長い文章をまとめられないというか、考えられないから、必然的に短い言葉になっちゃうんです。
      一応ブログでももう少し長い文章を書こうと努力はしているのですが、結局出てくる言葉はあれだけという・・・汗

      でも、ばらさなければ Emi さんのように考えてくれる人もいるということで、今後はそういうことでよろしくっっ!!爆

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    3. きっと皆さん、照れておっしゃらないだけで、
      みなさん、そう思われてると思うなあ・・・。

      私にとっては憧れです。
      ということで、よろしくっっ!!

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  2. Emiさんらしい写真と文章。

    前の方も書いてらっしゃる通り、どっちも「愛」。
    姉さんは愛の人だからなあ。
    更新楽しみにしてますです。

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    1. わー、ありがとう!!
      頑張って書いた甲斐がありました。

      どっちも「あい」だけど、教えてもらわなかったら絶対気づかなかったww
      愛の人・・・(///∇///)ゝ君はしれっとすごいことを言うなあ。

      写真も文章も頑張ります!!

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  3. ふーむ。なるほどー。
    そういう解釈なのですか。
    僕は(脳)年齢が低いのでぼんやりしかわからんかも。笑
    あ、年はくってますが。汗

    僕は障害というほどではないけど精神を病んだことが
    あって人とのコミュニケーションに難ありなやつなので・・・笑
    孤独で当然って感じですが、ぼくはひとりってのはすごーくわかります。

    むしろ自分にとっては当然って感覚なのかも。

    またも色々考えさせられる記事でした。
    文才ありますねー。すごい。

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