異次元の扉

子供の頃、母親が鏡台の前でお化粧をしている姿を見るのが大好きで、
よく伸びあがって覗きこんだりしていました。

その時に、いつも、鏡に映る母の顔を見て、
「鏡に写ってる顔より、私が見てる顔のほうが、ずーーっと素敵なんだけどな」
と思ったことがあります。

大人になってから、それを母に話したら、
彼女も小さい時に、父親に対して同じことを思ったことがあるとのこと。
同じ視点の母娘だったようです。


鏡は本当を映してるようで、そうではない。

なら、鏡は何を映しているの？


私の中で、鏡ってとても神秘的なものなんですよね。
神社にも祀られてあったりしますし、
映画でも、異次元の扉に使われたりして。


前に、渋谷の家具屋さんに、
横1.5ｍ以上、縦2.5ｍの巨大な鏡が置いてありました。
（今も置いてあるかも？）
縁が少しくすんだゴールドで、ゴシック調の模様。めっちゃメルヘン。

最初見たときは、映画の大道具かと思いましたが、
フツーに本気の家具でした。

一瞬とても欲しくなりましたが、
「これでホンマに異次元に行ってもうたらどないしよ？」
妄想の恐怖のほうが勝ちまして、あえなく退散したことがあります。

近々、またその家具屋さんに行きますので、
もし売れ残っていたら、撮ってきますね。

ただ、買うかどうかは・・・、まだ分かりません。
異次元の扉だったら怖いので（まだ言うか）